LPR API を使ってみる ~②複数枚の画像送信~

前回の①curlでの画像送信に続き、今回はcurlで複数枚の画像をまとめて送信する方法を紹介します。
動画から車両が映っている画像を抜き出して認識させる場合、ナンバープレートの映りが悪い画像が含まれることがあります。このような場合、複数枚の画像をまとめて認識させることで、統合されたナンバープレートの認識結果を得ることができます。

事前準備と動作環境
前回と同じ環境で行います。

テストファイルの用意
前回作成したtestフォルダに走行中の同じ車両が映っている連続する4枚の画像を用意しました。

複数枚画像送信手順

curl コマンド用意
基本的な動作は同じになるので1回のリクエスト時に以下のように複数の画像ファイルを指定することで、複数枚の画像を送ることができます。LPR API の一回のリクエストにおける上限は、画像:5枚 合計容量:5MBになっています。

curl -X PUT <リクエスト先URL>?token=<APIトークン> -F "image1=@<画像ファイル名(1)>" -F "image2=@<画像ファイル名(2)>" -F "image3=@<画像ファイル名(3)>" -F "image4=@<画像ファイル名(4)>"

コマンド実行
実際にコマンドを実行し、複数枚の画像を送信します。

{"PLATES":[
{"AREA":"練馬","CLASS":"548","COLOR":"白","DIGITS":"0123","KANA":"た","KIND":"自家",
"SCORE":{"AREA":"66.4","CLASS":"80.0","DIGITS":56,"KANA":"74.8"},
"TYPE":"中板"}],
"RES":1}

4枚の画像を認識した結果が出力されました。同じナンバープレートはまとまって一つの認識結果として出力されています。

複数枚の画像を送る利点
LPR API では、各画像のナンバープレートの認識結果がそれぞれ異なる場合であっても、、複数枚の画像をまとめて送信して処理することで、一連番号から同一のナンバープレートであると判定されたナンバープレートをまとめて一枚のより確からしい認識結果に統合します。走行中の車両を撮影した場合などで同じナンバープレートの連続画像を利用することで認識率が高くなります。

例えば、走行中の車両を連続撮影したところ、ナンバープレートの文字や分類番号が、ぶれや光の反射で認識できない画像が含まれていた、という設定で上記2枚の画像をLPR APIに画像を送ります。

{"PLATES":[
{"AREA":"富山","CLASS":"830","COLOR":"白","DIGITS":"7788","KANA":"","KIND":"自家",
"SCORE":{"AREA":"71.2","CLASS":"75.5","DIGITS":24,"KANA":"78.9"},
"TYPE":"中板"}],
"RES":1}

一連番号から同一のナンバープレートと判定され、それぞれの画像に映っていた地名とかなと分類番号が一枚のナンバープレートとして出力されました。
このように1リクエストで複数枚の連続画像を送信することにより、よりよい認識結果が得られるようになります。

次回は LPR API における、パラメーターの設定方法について紹介します。